安全研修会
道路に関わる仕事には、すぐ隣に事故の可能性が潜んでいます。日ごろの注意点から、もしもの時のための対処法まで、きっちり学びます。警察等、最前線のプロを講師に招いて、実例を参考に実際的なプログラムを組んでいます。
第40回 安全研修会が開催
2024年11月1日(金)、安全研修会が台東区民会館において開催された。当研修会は、当協会と日本道路清掃技術協会の共催によるもので、今回が40回目となり、研修生は53名が参加した。
開会にあたり日本道路清掃技術協会の亀田理事長の挨拶があり、次に当協会の橋本会長が挨拶をした。
会長挨拶では「今年は1月の能登半島の大地震、9月の大雨による災害は多くの犠牲者と甚大な被害をもたらした。自然災害の恐ろしさと防災対策の大切さを身に染みて感じた。「道路清掃」は、道路のゴミを清掃し道路冠水を未然に防ぐ役割を果たす。地震時には通行異常個所を東京都に情報提供する役割も担い、災害から守る使命を持つ。本研修会は「日本道路清掃技術協会」とともに、安全に対する研鑚の場として、大きな役割を果たしている。初心に戻って受講し、今後の作業に万全を期すること、並びに国、東京都など専門分野の方からの貴重な講話などを、各社の「トラブル防止」や「安全対策」に役立ててほしい」と述べた。
国土交通省関東地方整備局小澤企画部施工企画課長からは、「令和6年度工事事故防止【重点的安全対策】」と題する講話があった。その中で、工事事故事例から新規入場者への事前安全教育・調査・確認が重要であり、道路清掃作業も同じであると説明された。
警視庁交通部交通総務課交通安全組織係末次警部からは「交通事故防止」と題する講話があり、事故映像を視聴し危険性の説明をされた。歩行者事故の特性は高齢者が多い、歩きスマホ、横断歩道上の寝込みがあり、横断歩道手前は速度を落とすよう注意喚起した。自転車事故は頭部損傷が多くヘルメット着用の有効性や道路交通法一部改正について自転車で携帯使用禁止等の説明あった。
東京都建設局保全課貴島統括課長代理からは「路面清掃にける安全運転の必要性」と題する講話があった。酒気帯び運転での物損事故、飲酒路上寝込み者への人身事故、追突もらい事故事など、原因と対策について説明があった。
東京管区気象台長岡主任技術専門官からは関東地方の気象特性、大雨災害、防災気象情報などの解説や最新の気象情報を得る気象庁ホームページの利用方法の説明があった。
最後に、東京道路清掃協会三上専務理事から閉会の辞があり、安全研修会は終了した。
2024年度 安全優良社員表彰者
第40回安全研修会において、路面清掃作業に関連して、安全・事故防止に率先垂範し貢献された職務精励7名の優良社員の方々が表彰された。表彰状の授与式では、橋本会長から賞状と記念品が手渡されました。受賞者の皆さん誠におめでとうございます。さらなるご活躍を期待しております。