運転技術講習会/技術研修会
運転技術の巧拙が道路清掃の成果や交通安全に大きく影響を与えるため、協会独自の講習会を実施し、道路清掃の技術の研鑽を図っています。
「運転技術講習会」を開催
2024年8月5日(月)、協会員並びに公募会社の運転作業員など各社を代表する受講生47人を対象に「運転技術講習会」を開催した。開会冒頭、橋本会長の挨拶があり最初に、15回目の運転技術講習会が無事迎えられたことに関し、「会場を貸与していただいた王子自動車学校長並びに講習会に携わった関係者に対し感謝の意」を表した。
次に災害訓練について、『実践的なシミュレーションを通して災害時に円滑な情報収集と迅速な伝達業務が行える即戦力を蓄えること及び「道路の異常等の発見や大規模災害時等における道路点検」といった道路の「見守り隊」の任務も担うこと。そして災害時に協会員の力を合わせて円滑に迅速に対応することが重要な責務である』と決意を述べた。
~東京都建設局講義~
午前中は、道路管理部保全課長の和田真治様から、「路面清掃における安全運転の必要性と最近の話題」と題する講義をしていただいた。安全運転の観点から事故事例とその改善策の紹介、法令遵守の徹底を詳しく説明された。酒気帯び運転事故、夜間の路上寝込み者に対する第三者事故といった重大事故事例やその他接触事故など多くの事例を紹介した。受講生には、運転前の点検と一層の注意力をもって運転することを改めて再認識することになった。最近の話題は、富士山噴火に伴う降灰時の道路通行確保を検討中であり、鹿児島県桜島噴火での降灰処理事例について説明された。
終了に際し、橋本会長から和田保全課長並びに貴島統括課長代理に対する謝辞があり講義を終えた。
~都職員のロードスイーパー(ペリカン)試乗~
午前の講義と併行して、東京都建設局職員(保全課、建設事務所)13名に道路清掃の一連の流れやロードスイーパーの運転性能を知っていただくため、ロードスイーパーに試乗していただいた。渡邊理事の挨拶後、道路清掃のDVD視聴、清掃デモンストレーションの見学、そして体験試乗を行った。三輪ロードスイーパーの小回りの良さ、運転操作方法、運転席からの視界など体感してもらった。
災害時の情報伝達について
三田村防災委員より災害時の情報伝達について解説があった。道路清掃作業中地震が起きた時の行動手順、連絡体制、伝達方法、緊急通行車両の標章設置の改正点など最新の情報を交えて解説した。
(一社)日本自動車連盟「JAF」の講義
午後からは、JAFによる「思い込みをせず かもしれない行動を!」と題して夜間の安全運転に関する講義がなされた。
夜間の事故では路上寝込み者との接触事故が増加している。夜間運転の危険予知として「思い込みをせず かもしれない行動を!」を意識して運転することが必要である。講義では危険予知トレーニングとして夜間運転時の危険予知ビデオ視聴とテスト演習を行うなど受講生参加にとって有意義な内容であった。夜間運転では何が起こるかわからないので危険予知の重要性を改めて認識することができた。
最後に、講習生の代表に修了証書の授与が行われ、一日に及ぶ講習会は無事終了した。