技術研修会

運転技術講習会/技術研修会

運転技術の巧拙が道路清掃の成果や交通安全に大きく影響を与えるため、協会独自の講習会を実施し、道路清掃の技術の研鑽を図っています。


「運転技術講習会」を開催

2023年8月7日(月)、協会員並びに公募会社の運転作業員など各社を代表する受講生48人を対象に「運転技術講習会」を開催した。

開会冒頭、橋本会長の挨拶があり最初に、日常を取り戻したこの夏に、14回目の運転技術講習会が無事迎えられたことに関し、「会場を貸与していただいた王子自動車学校長並びに講習会に携わった関係者に対し感謝の意」を表した。
次に災害訓練について、『協会員が実践的なシミュレーションを定常的に行い、災害時に円滑な情報収集と迅速な伝達業務が行える即戦力を蓄えること及び「道路の異常等の発見や大規模災害時等における道路点検」といった役割も持つ道路の「見守り隊」としての任務を併せ持つことにある。』と決意を述べた。
当日は、訓練の後に、東京都建設局による講義、東京都職員のロードスイーパー試乗、外部講師による講義を行った。

  • 開会挨拶
  • 開会

~東京都建設局講義~

午前中は、道路管理部保全課長の和田真治様から、「路面清掃時における安全運転への理解促進と最近の課題」と題する講義を受講した。
主な項目は、[1]路面清掃の役割、[2]路面清掃作業中の7つの事故事例とその改善策の紹介、[3]最近の話題の3点であった。
特に[2]の事故事例の1つに、酒気帯び運転による物損事故という最悪の事故が、今年度に生じた。道路交通法の遵守、運転前のアルコールチェックなど運転の基本を徹底することを力説された。
受講生には、事の重大性と運転の基本を改めて再認識することになった。
[3]の最近の話題は、東京に迫る危機の1つに、富士山噴火に伴う降灰時の道路通行確保が課題であり、検討中であると紹介された。
終了に際し、橋本会長から和田保全課長に対する謝辞があり講義を終えた。

和田保全課長の講義

~都職員のロードスイーパー(ペリカン)試乗~

午前の講義と併行して、東京都建設局保全課職員の皆様に、道路清掃の一連の流れやロード―スイーパーの運転性能を知っていただくため、ロード―スイーパーに試乗していただいた。
亀田副会長の挨拶後、道路清掃のDVD視聴、清掃デモンストレーションの見学、そして体験試乗を行った。三輪ロード―スイーパーの小回りの良さ、運転操作方法、運転席からの視界など体感していただいた。

都職員試乗

~安全運転管理者基礎とアルコールチェック~

午後からは、東京海上ディーアール(株)による「安全運転管理者基礎講座」の講義と技術部会による「アルコールチェックのアンケート結果」について発表があった。
安全運転管理者基礎は、酒気帯び運転による事故を受けて、安全運転の基礎事項の再確認と会員が共通認識を持つことを目的に実施した。
講義では、安全運転管理者制度、飲酒運転、スマートホン操作の事故、運転ストレスについて、法令、リスク、罰則などを体系的に説明され、受講生には改めて理解を深めることができた。
また、会員へのアルコールチェックのアンケート結果では、チェック方法について、各々違いがあることが判明した。今回の安全運転管理者基礎講座や保全課長の講義を通じて、チェック方法など安全運転に関する取組みを、改めて社内で徹底していく機会となった。
最後に、講習生の代表に修了証書の授与が行われ、一日に及ぶ講習会は無事終了した。

  • 講義を聴講
  • 安全運転管理者基礎講議
  • アルコールチェック調査報告